アルマン・アトラール、パリ第8大学情報コミュニケーション学教授、『情報化社会の歴史』、『地上の「ユートピア」の歴史』、『コミュニケーション世界』など情報化社会に関する数々の著作を刊行している。

西垣通、東京大学 大学院 情報学環教授、日本における情報科学の研究者として重要な仕事をしていることで有名である。情報学的転回:IT社会のゆくえ(春秋社)ウェブ社会をどういきるか(岩波書店)グローバル社会の情報論(早稲田大学出版部)情報都市論(NTT出版)

 日本では現代社会は情報化社会であるという考えが随分と以前から広まっているようですが、フランスでは多くの人がこのような考えに抵抗しています。しかし、グローバリセーションが起る現在、インターネットはその中心の位置する事は否定できません。こうした中サイバーネットは共通の「アイデンティティ」の源になっていくのでしょうか?あるいは、インターネットは、インタラクティブに対話行為が出来るという利便性の背後に、様々な文化の根本的な矛盾を隠しているのであろうか?現在の学術研究は、来るべき現実の基礎を確立する一方で、その現実を0と1の二つの数字からなる数列へと還元することによって、我々をどこへ導こうとしているのであろうか?。